NOSAN

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小島 大
04

DAI
KOJIMA

小島 大

1995年入社
水産技術センター

INTERVIEW

04

水産分野に広がるフロンティア。
NOSANが新しい食の未来を切り拓く。

NOSANの水産飼料の開発拠点となっている水産技術センター。この施設の先頭に立っているのが小島大だ。入社から約25年。営業や原料の調達、支店のマネジメントなどを経て得た豊富な経験と知見をもとに、NOSAN、そして日本の、水産業界の未来を描いている。
※取材内容および登場する社員の所属は取材当時のものです。

小島 大
小島 大

養殖産業が変われば
日本の食文化もきっと変わる

日本は島国。もともとは漁業が盛んで、魚を食べる文化が深く根付いていました。しかし、近年は魚の消費量が減っています。その主な要因は、肉が手軽に手に入れられるようになって肉食の機会が増えたから。相対的に魚を食べる機会が減ってしまっているんです。その背景には、水産分野独特の事情があります。たとえば、3ヵ月や半年で育つ鶏や豚とは異なり、魚の場合は2,3年かかることも少なくありません。そのため育成スパンが長く、研究のサイクルも回りにくいんです。さらには魚の生態についてはまだまだ解明されていないことも実は多い。畜産と比べ、養殖はイノベーションが起きにくい構造なんです。しかし、だからこそ、開拓の余地がある。養殖技術が発達すれば今は高価な魚の刺身が、当たり前のように食卓に並ぶ時代がやってくるかもしれません。畜産分野の発達に負けないように、水産分野でも新たな展開を生み出そうと考えています。

小島 大

さまざまなプレイヤーを巻き込み
未来をつくる求心力になる

いくつものハードルがある水産分野ですが、光明も見えてきています。たとえば、プロジェクトストーリーでも語っているクロマグロの人工種苗プロジェクト。10年近くコツコツと取り組んできた成果が、やっと出始めました。このプロジェクトを皮切りに、さまざまな企業や自治体、さらには国との共同プロジェクトが動き始めています。NOSANは飼料メーカーですが、「えさ」だけでは水産の未来を描けないと思っています。「えさ」をつくるための原料や素材、魚を育てるための設備、さらには魚そのものを育てるノウハウ……さまざまなプレイヤーが養殖には欠かせません。それらを結集させる起点をNOSANはつくりたい。そのためにも、まずは自らチャレンジする必要があります。クロマグロの人工種苗プロジェクトが国との共同プロジェクトを連れてきたように、ひとつのチャレンジが、多くの人の期待を生み出し、新たなチャレンジをつくり出す。そんな循環をまさに今つくり出そうとしています。

小島 大
小島 大

SDGsへ貢献する、水産飼料の
リーディングカンパニーとして

水産分野はSDGsとも密接に関わっている領域でもあります。飼料の主原料となる魚粉や養殖で用いられる稚魚は、天然のものがほとんど。乱獲すると生態系に大きな影響を与えます。2021年はサンマが不漁で値段が高騰したことが記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。その原因もサンマの獲り過ぎではないかと言われています。魚は限りある“天然資源”だという考え方は、もはやグローバルスタンダード。世界的に見ても水産資源を守る国際認証の取得に積極的な企業も増えてきました。日本でも2050年までにマグロやブリなど主要魚種に関しては100%人工種苗化を達成したり、生餌使用を無くし配合飼料へ100%転換することなどを目標にしています。国が掲げているこの目標に対して、飼料のリーディングカンパニーとしてNOSANがどれだけ貢献できるか。それが今後ますます問われてくるはず。日本の水産を牽引する存在としてこれからも研究を進めていきます。

小島 大

オフェンシブな組織をつくり
水産分野の未来を描く

NOSANの、そして日本の、水産分野はまだまだこれから。よりよい未来を描いていくために、NOSANの水産技術を牽引する立場としてひとつ心がけていることがあります。それは、メンバーたちの熱量を高める環境をつくること。売り上げを生み出す営業とは異なり、どうしても研究はコストがかかります。そのため、リスクをとったチャレンジがしづらくなりがちです。でも、コスト面に折り合いをつけるのは本来私たち管理職の役割。メンバーたちには関係ありません。未開拓な部分が多く残る水産の分野で何か新しい発見をしたいと願う彼・彼女らの思いを最大限尊重したい。だからこそ、私はメンバーが「やりたい」と言ったことに関しては極力NOとは言いません。自分の意志で動いて、成果を出して、認められる。その体験をどれだけ数多く味わわせることができるか。ディフェンシブではなくオフェンシブなマネジメントが私のスタイルです。世界に立ち向かう水産事業を、ここからつくっていきます。

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